新着情報

訪問看護の必要性とは?こんな人は訪問看護の利用がお勧めです

訪問看護はどんな人に必要ですか?

訪問看護は、年齢や診療科を問わず幅広い方が利用しています。

では、具体的にはどのような人に訪問看護の必要性があるのでしょうか。

今回は、訪問看護の必要性について詳しく解説します。

訪問看護未経験の看護師さんや療法士さんは、どのような利用者さんに訪問看護が提供されているのか知っておきたいですよね。

これから訪問看護の仕事にチャレンジしてみようと考えている看護師さんや療法士さんは、ぜひ参考にしてください。

また、訪問看護を利用してみたいと考えている患者さんや担当ケアマネジャーさんは、今後の利用に向けてこの記事を参考にお読みいただけると幸いです。

 

訪問看護の必要性とは?

訪問看護は、看護師を中心とした在宅医療を提供する事業所です。

在宅医療が推進される昨今、訪問看護事業所は年々増加傾向にあります。

訪問看護の需要は高く、地域への認知が広がり利用者数は右肩上がりに増えています。

しかし、これだけ訪問看護の名前が認知され始めた現在でも、訪問看護を利用する人のイメージは以下のように聞くことが多いです。

 

  • 重い病気や障害のある人
  • 寝たきりで介護が必要な人
  • 病院に通院できなくなった人

 

確かに上記のような利用者さんは訪問看護の支援を受けている方もいます。

しかし、実際には重症度の低い方や通院が可能である方も多く利用しています。

冒頭でお伝えした通り、訪問看護は年齢や診療科を問わず幅広い方が利用している特徴があります。

では、具体的にはどのような利用者さんが訪問看護を必要としているのでしょうか。

次項より、訪問看護の必要性のある利用者さんについて詳しく解説します。

 

訪問看護の必要性のある利用者さんの例

訪問看護を必要としている利用者さんは、以下のような状態にある方が多いです。

 

  • 病状の管理が必要な利用者さん
  • 疾患による症状に不安のある利用者さん
  • 医療機器を使用して生活する利用者さん
  • 日常生活動作に援助が必要な利用者さん
  • ADLを維持向上したいと望む利用者さん

 

実際の利用例を踏まえ、一つずつ解説していきます。

 

病状の管理が必要な利用者さん

訪問看護では、さまざまな疾患を抱える利用者さんがいます。

特に多い疾患は以下の通りです。

 

  1. 脳血管疾患9%
  2. 認知症(アルツハイマー病含む)8.9%
  3. 悪性新生物5%
  4. 筋肉骨格系4%
  5. 統合失調症8%

 

訪問看護では、利用者さんの疾患や状態に合わせた病状管理を行います。

例えば、脳梗塞や脳出血後のような脳血管疾患を患う利用者さんの場合には、再発を予防するために確実な服薬や血圧のコントロールに向けた日常生活を維持する必要があります。

そのため、訪問看護では本人の能力を最大限に活かし可能な限り自立した服薬管理を提案したり、体調の変化を観察し医療機関との連携を図りながら食事の指導を行います。

麻痺や高次脳機能障害が残る場合にはリハビリテーションや家族介護指導も行っています。

また、上記のような疾患の利用者さんだけでなく、糖尿病などの内科的疾患により日々の体調管理が必要な利用者さんも多くいます。

いずれも主治医と十分に連携を図り、最適な治療が継続できるよう支援します。

病状は人によって異なり、複数の疾患を持つ方も少なくありません。

在宅療養を継続していくためには、適切な病状管理と異常の早期発見が重要です。

加齢や疾患により病状の自己管理が難しい利用者さんにとっては、訪問看護による専門的な支援は有益であり必要性が高いと言えます。

 

 

疾患による症状に不安のある利用者さん

在宅療養をする利用者さんの中には、疾患による症状に不安を抱く方も少なくありません。

訪問看護では、がんと診断されそれ以上の治療方法がなく終末期の状態の利用者さんも多くいます。

がんを患い在宅療養をする利用者さんは、腫瘍の発生部位によりさまざまな症状が出現します。

症状のコントロールを行うことができなければ、在宅での療養は辛く苦しいものになってしまいます。

苦痛を可能な限り取り除き安楽な療養を送るために、訪問看護の支援は利用者さんにとって役立つものと言えます。

24時間体制で対応する訪問看護事業所が多く、在宅療養の中で不安や心配事がある際にはいつでも相談することができます。

がんに限らず、訪問看護のサービスを活用することで疾患による症状をコントロールし、苦痛を最小限にした在宅療養が望めます。

疾患による症状に不安や心配を感じる方は、訪問看護の支援が必要であると考えられます。

 

医療機器を使用して生活する利用者さん

訪問看護を利用いただく方の中には、医療機器を使用して生活する方もいます。

例えば、膀胱留置カテーテルや腎瘻カテーテル、胃管、ドレーンなどを留置している利用者さんのカテーテル管理や緊急対応を行います。

また、在宅酸素療法や人工呼吸器の管理や、人工膀胱および人工肛門を増設した利用者さんと共に排泄の支援を行うこともあります。

このように、医療機器や医療的な管理を必要とする方には、訪問看護の支援は非常に有効です。

訪問看護では、定期的な訪問のほかに24時間365日緊急時にはいつでも対応できる体制をもつ事業所がほとんどです。

そのため、夜間や休日にトラブルが生じた際にも訪問看護に連絡をして相談や緊急対応を要請することができます。

特に医療機器を使用しての生活が初めてであるという方にとっては、訪問看護の必要性は高いと言えます。

 

 

日常生活動作に援助が必要な利用者さん

脳血管疾患等による後遺症、疾患や加齢により介護が必要な状態にある方には訪問看護の支援をお勧めします。

訪問看護では、上記のような状態にある利用者さんに対し日常生活動作における援助を行います。

日常生活の中で服薬が難しい場合には、利用者さんにとって継続しやすい服薬管理方法をお伝えします。

また、食事や水分摂取の動作に困難がある場合には、適切な食形態の提案や摂取の方法を検討し評価します。

自身での保清が難しい場合には、入浴やベッド上での清潔ケアを実施しています。

必要時には介護する家族への介護指導を行い、在宅療養を継続できるよう関わります。

このように、「以前と状況が異なるけど、家での生活に戻ることができるのかな?」と不安に感じる方にとっては訪問看護の支援が役立ちます。

 

 

ADLを維持向上したいと望む利用者さん

入院中には専門的なリハビリテーションを実施することが多いですが、退院と共にリハビリは終了し数ヶ月後には入院中の身体状況より悪化してしまったという方は少なくありません。

訪問看護事業所では、看護師のほかに理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が在籍する事業所もあります。

ADLを維持向上したいと望む利用者さんにとって、リハビリテーションの専門職による支援の利用価値は高いと言えます。

訪問看護からのリハビリテーションは、訪問看護師と療法士が協働してサービスを提供しています。

そのため、訪問看護師による体調観察を行いながら専門職によるリハビリを行うことができるのがメリットです。

ADLを維持することは、家族の介護負担を増やさず利用者さんの自立した生活を叶えることができる方法です。

 

 

訪問看護はさまざまな方に必要性のあるサービスです!

今回は、訪問看護の必要性について詳しく解説しました。

訪問看護は、以下のような方に必要性の高いサービスです。

 

  • 病状の管理が必要な利用者さん
  • 疾患による症状に不安のある利用者さん
  • 医療機器を使用して生活する利用者さん
  • 日常生活動作に援助が必要な利用者さん
  • ADLを維持向上したいと望む利用者さん

 

訪問看護は、さまざまな状況の方に必要性のあるサービスです。

訪問看護のサービス内容を具体的に知りたい場合には、下記の記事も参考にしてください。

私たち日本看護サービスでは、地域に根付いた訪問看護を提供しています。

利用者さんの持つ力を最大限に発揮できるよう、医療的な支援を行っています。

訪問看護に興味のある看護師さんや療法士さんは、ぜひ当社までお問い合わせください。

また、訪問看護の利用について検討されている患者さんや担当ケアマネジャーさんは、ぜひ一度ご相談ください。

利用者さんにとってどのような形で訪問看護のサービスをご活用いただけるのか、ご提案させていただければありがたいです。

関連記事