訪問看護はどこまでしてくれるの？ケアマネさんの疑問にお答えします

訪問看護では、利用者さんの住まう居宅にてさまざまな看護サービスを提供しています。

その中で、ケアマネジャーさんから、訪問看護の業務の範囲についてご質問いただくこともあります。

今回は、「訪問看護はどこまでしてくれるの？」というケアマネジャーさんからのご質問にお答えしていきます！

訪問看護の利用をご検討いただいているケアマネジャーさんや、訪問看護の業務の範囲について知りたい方はぜひ参考にしてください。

Contents

訪問看護はどこまでしてくれるの？
訪問看護では家で点滴や注射ができますか？
訪問看護では買い物や受診の付き添いができますか？
訪問看護では屋外での歩行訓練ができますか？
訪問看護では営業時間外や非営業日の訪問はできますか？
まとめ

訪問看護はどこまでしてくれるの？

訪問看護では、利用者さんの居宅に看護師が出向き、看護を提供するサービスです。

では、在宅での訪問看護の役割については、どのように定義されているでしょうか。

訪問看護の定義としては、厚生労働省により以下のように定められています。

訪問看護とは？

訪問看護とは、疾病又は負傷により居宅において継続して療養を受ける状態にある者に対し、その者の居宅において看護師等が行う療養上の世話又は必要な診療の補助をいう。

参考:厚生労働省「訪問看護について」

療養上の世話又は必要な診療の補助と言っても、実際にはどのようなことができるのかイメージしにくい現状があるようです。

ケアマネジャーさんからは、次のようなご質問をよくいただくことがあります。

訪問看護では家で点滴や注射ができますか？

訪問看護では、主治医の指示により在宅で点滴や注射を行います。

水分補給の点滴のみならず、医療用麻薬を持続的に皮下注射する場合や中心静脈栄養を実施することもあります。

点滴の場合には、環境に合わせ安全に実施できる方法で行い、途中で事故抜去や滴下不良があった際にはすぐに緊急訪問ができる体制を整えています。

このように、病院で行う必要があるイメージの点滴や注射ですが、主治医からの指示があれば在宅で実施することが可能です。

点滴の実施頻度やご家族の介護力に応じて、訪問看護の介入回数も調整しますので、お気軽にご相談ください。

訪問看護では買い物や受診の付き添いができますか？

訪問看護では、買い物や受診の付き添いは基本的には行うことができません。

訪問看護は、上記にある訪問看護の定義にある「その者の居宅において看護師等が行う療養上の世話又は必要な診療の補助」という内容から、利用者さんの居宅以外でのサービス提供を想定していないためです。

利用者さんから依頼された買い物はサービス上できませんが、訪問介護士さんとの連携を図り本人の希望する買い物内容などを聴取し情報共有することはできます。

また、受診の同行はできませんが、主治医の先生への連携については受診の前後に電話やファックス、手紙などさまざまな方法で連絡を行っています。

当社は、医療保険サービス・介護保険サービス以外で、上記のようなお困り事に対応するために、各種付き添い等の自費サービスをご用意しております。過去に、遠方の自宅に帰るために車に同乗して在宅酸素を維持しながら在宅復帰を支援したケースや、新幹線に同乗しバイタルチェックしながらご家族が住む遠方の病院へ転院に付き添ったケースがあります。