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訪問看護の役割とは?在宅療養を支える訪問看護師になろう!

訪問看護はどんな役割がありますか?

 

訪問看護に興味のある看護師さんは、訪問看護がどのような役割を持って仕事しているのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

訪問看護は、主治医の指示で医療処置を行うだけが仕事の全てではありません。

訪問看護師としての役割はもっと幅広いものであり、難しいと言われる所以でもあります。

今回は、訪問看護の役割について詳しく解説します。

訪問看護の仕事に興味のある看護師さんは、ぜひ参考にしてください。

 

 

訪問看護の役割とは?

 

訪問看護は、在宅療養をする利用者さんに対し個別性の高い看護を提供しています。

提供する看護技術は、病院や施設で行うものと大きな変わりはありません。

異なるのは療養環境ではありますが、根本的な看護技術はどこにいても揺るぎません。

では、訪問看護の役割はどのような特徴があるのでしょうか。

訪問看護の役割は、以下のようなものが挙げられます。

 

  • 体調の変化から異常の早期発見をする
  • 主治医の指示に基づく医療処置を実施する
  • 利用者さんの希望に沿った安全安楽な療養生活を提供する
  • 他職種との連携を図りチームで現状を把握する
  • 利用者さんの代弁者としての役割を担う

 

具体的な内容を、次項より解説していきます。

 

体調の変化から異常の早期発見をする

訪問看護では、週に1回から3回程度の訪問が多いです。

体調の変化を見落としてしまうと、次回の訪問までにさらに病状が悪化してしまうこともあります。

毎回の訪問時に体調の変化に注意深い観察を行い、異常の早期発見に努めます。

24時間対応を行っている事業所の場合には、利用者さんに体調変化があった際にはいつでも相談を受けることができます。

しかし、利用者さんやその家族が体調の異変に気付くことができないことや、「これくらいで連絡していいのかな…」と我慢してしまうこともあります。

訪問時の体調変化に加え、利用者さんの抱える疾患や症状から予測される次なる変化をわかりやすく説明し、緊急連絡をいただく目安をお伝えすることも重要です。

このように、利用者さんが在宅でも安定して生活できるよう支援することは訪問看護の役割と言えます。

 

 

主治医の指示に基づく医療処置を実施する

訪問看護では、1人の利用者さんに対し必ず1人の主治医がいます。

その主治医の指示に基づき、病院や施設と同じように医療処置の実施をします。

点滴や創傷処置、カテーテル管理など利用者さんが安全に生活できるよう支援します。

訪問看護の役割の一つとして、医療的な知識や技術を持ち適切な管理を行うことが挙げられます。

前項と同様に、事前に起こり得ると考えられるトラブルには指導が必要となります。

また、十分に安全管理を行っていても何らかの原因で生じてしまったトラブルにも緊急対応を行います。

このように的確かつ迅速な対応を行うことは、訪問看護の重要な役割です。

 

 

利用者さんの希望に沿った安全安楽な療養生活を提供する

病状や身体機能、認知機能は元より、生活環境や家族背景も含め利用者さんの現状はそれぞれ個別性の高いものです。

訪問看護では、個別性に合わせ安全だけでなく安楽な看護展開が求められます。

利用者さんを取り巻くさまざまな状況を情報収集し、希望に沿った療養生活を提供することは訪問看護にとって大切な役割であると言えます。

安全安楽な療養生活の提供については、医療者側の考える「最善」が利用者さんにとっての「最善」であるとは限らないということが特徴です。

訪問看護では、医療的な側面で外すことのできない利用者さんにとって重要な項目を、利用者さんの望む生活の中にどのように組み込んでいくことができるか考えます。

正解は一つではなく、利用者さんと共に試行錯誤することも時には必要です。

 

他職種との連携を図りチームで現状を把握する

利用者さんの療養生活を支えるには、訪問看護師だけでは困難です。

例えば、日用品や食料の確保、調理や掃除など身の回りのことが難しい利用者さんにはヘルパーさんの介護支援が必要です。

また、他者との交流や機械を使用した運動による機能向上を図る場合には通所介護や通所リハビリを利用します。

家族介護の休息を得るためにはショートステイを利用するなど、利用者さんを支える事業所は複数ある場合が多いです。

このような介護保険サービス間での連携を図るために、ケアマネジャーの方を中心としてチームで情報共有を行います。

主治医との連携を図り、医療に関する方針や変更点をチーム内で共有していくことも訪問看護の重要な役割です。

 

 

利用者さんの代弁者としての役割を担う

前項であったように、主治医との連携を図ることは訪問看護師として重要な役割です。

特に利用者さんとの接触頻度が高くなる訪問看護師は、利用者さんの抱える想いや希望を聴取することがよくあります。

治療の方針における希望や不安、現状での困りごとなど、主治医の診察時間内では伝えきれない内容は訪問看護師の出番です。

利用者さんの代弁者としての役割を活かし、主治医に伝わるよう支援します。

双方の関係性を良好に保つことができるよう介入し、希望する治療や生活が継続できるよう尽力しています。

 

まとめ

 

今回は、訪問看護の役割について詳しく解説しました。

訪問看護の主な役割としては、以下の5つがあります。

  • 体調の変化から異常の早期発見をする
  • 主治医の指示に基づく医療処置を実施する
  • 利用者さんの希望に沿った安全安楽な療養生活を提供する
  • 他職種との連携を図りチームで現状を把握する
  • 利用者さんの代弁者としての役割を担う

日々の業務に追われてしまうと、目的や役割を見失いがちです。

訪問看護師として一人一人が役割を十分理解し、利用者さんへの訪問看護を行うことが大切です。

訪問看護に初めてチャレンジする看護師さんは、今回の記事にあることを振り返りながら訪問看護の仕事をしてみてください。

日本看護サービスでは、訪問看護事業所として地域の在宅医療を盛り上げるべく日々奮闘中です!

訪問看護の仕事に興味のある看護師さんは、ぜひ当社までお問い合わせください。

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