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訪問看護師の仕事内容とは?【後編】訪問看護の現場から解説します!

訪問看護師の仕事ってどんなことをするのですか?

 

訪問看護という業種は広く知られるようになりましたが、具体的にどのような仕事をしているのか知らない方もいらっしゃいます。

今回は、訪問看護師の仕事内容について前編・後編に分けて詳しく解説しています。

今後訪問看護への就職を検討されている看護師さんは、ぜひ参考にしてください。

 

 

訪問看護師の仕事内容とは?

訪問看護師の仕事内容は、以下のようなものがあります。

 

  • 病状の観察
  • 病状コントロールにおける管理、指導
  • 医療的な管理や処置
  • 清潔ケア
  • 家族介護指導
  • 医療機関との連携
  • 医療介護連携
  • 緊急時の対応
  • 終末期の看取りのケア
  • 各種書類作成
  • 事業所の維持向上に向けた取り組み
    • 利用者獲得に向けた営業活動
    • 研修の受講

 

後編であるこの記事では、緊急時の対応から詳しく解説しています。

 

緊急時の対応

訪問看護の仕事の中には、オンコールという仕事もあります。

オンコールとは、定期的な訪問時以外に24時間365日利用者さんや主治医の求めに応じて電話相談を受け、必要な場合には緊急訪問を行う業務です。

病気を抱えての療養生活では、状態変化は起こり得るものです。

そのため、日々の状態観察や経過予測を行い抜かりなく状態変化に備えます。

しかし、経過予測に反して急変が生じることもあるため、緊急時には利用者さんの元へ駆けつけ迅速かつ適切な対応を行います。

訪問看護の仕事に初めて就く看護師さんは、この緊急時対応に強い不安を抱く方が少なくありません。

オンコール業務についても少しずつ慣れて迅速な対応ができるようになりますので、まずは管理者や先輩看護師とともに緊急時の対応について学んでいきましょう。

 

 

終末期の看取りのケア

訪問看護では、「住み慣れた自分の家で人生の最期まで過ごしたい」と望む利用者さんの支援も行っています。

病院や施設で患者さんの看取りを経験している看護師さんはたくさんいらっしゃると思います。

しかし、在宅での看取りは療養する環境やマンパワーも大きく異なります。

穏やかな最期を迎えるためには、利用者さんの意思決定支援や症状コントロール、マンパワーを補う工夫など知識や技術、応用力が必要です。

上記のように最期まで自分の家で過ごしたいと希望される利用者さんが、家族や信頼する人に見守られて穏やかに最後の呼吸を終える時には、訪問看護師としても貴重な体験となります。

在宅での看取りの看護は、訪問看護の仕事の中でも大きなやりがいを感じられる仕事であり、利用者さんから学ぶことも多い関わりです。

 

 

各種書類作成

訪問看護の仕事は、現場での看護の提供だけに留まりません。

日々の訪問看護記録の記載を行い、新規利用者さんの導入開始時や月末には訪問看護計画書及び訪問看護報告書を作成します。

また、利用者さんが医療機関への入院をすることになった場合には、医療機関への情報提供を行うため訪問看護サマリを作成することもあります。

このような各種書類作成も、訪問看護では重要な仕事です。

訪問の合間を縫って書類作成業務を行うことが多いため、優先順位を考慮してコツコツと事務作業を行っています。

 

事業所の維持向上に向けた取り組み

ここまで解説した訪問看護に関連する業務に加え、事業所の維持向上に向けた取り組みも訪問看護の仕事としてご紹介いたします。

 

利用者獲得に向けた営業活動

利用者さんは、入院や介護施設への入所などにより訪問看護の利用を終了することがあります。

訪問看護事業所を存続していくためには、新規利用者さんを定期的に受け入れていく必要があります。

訪問看護の新規利用者さんは、地域の居宅介護支援事業所のケアマネジャーの方や、医療機関の医療相談員の方、訪問診療の医療相談員の方がご紹介くださることが多いです。

そのため、各所にご挨拶に伺い事業所の周知を行うことで新規利用者さんのご紹介をいただけるよう営業活動を行います。

病院や施設での看護業務ではこのような取り組みは行わないことが多く、訪問看護に就職して初めて名刺交換を行ったという看護師さんも少なくありません。

このような挨拶回りや営業活動を、管理者だけでなく訪問看護師も共に行う事業所もあります。

営業活動というと緊張してしまう看護師さんも多いと思います。

しかし、ケアマネジャーの方や医療相談員の方と顔を合わせてコミュニケーションをとる機会になりますので、その後利用者さんの情報共有を行う際にも連絡しやすい関係を築くことができるメリットがあります。

 

研修の受講

訪問看護業務以外にも、積極的な知識の積み上げのために研修の受講をすることも大切な仕事と言えます。

近年ではオンラインでの研修会も増えたため、zoomなどを使用して受講しやすくなっています。

また、近隣の医療機関主催の勉強会や、看護協会主催の研修会も数多く開催されています。

研修費用は全額または一部負担する訪問看護事業所もあり、スタッフのスキルアップに向けて取り組んでいる事業所が多いです。

受講により得た知識を伝達講習として事業所のスタッフに向けてアウトプットすることで、スタッフ全体の知識の底上げを図り、受講した本人も再学習する機会になるため知識が身につきやすくなります。

このように、訪問看護の実践だけでなく知識の積み上げも行い、利用者さんにとってより良い訪問看護の提供ができるよう努めています。

 

まとめ

 

今回は、訪問看護師の仕事内容について前編・後編に分けて解説しました。

訪問看護の仕事を大きくまとめると、以下の通りです。

 

  • 病状の観察
  • 病状コントロールにおける管理、指導
  • 医療的な管理や処置
  • 清潔ケア
  • 家族介護指導
  • 医療機関との連携
  • 医療介護連携
  • 緊急時の対応
  • 終末期の看取りのケア
  • 各種書類作成
  • 事業所の維持向上に向けた取り組み
    • 利用者獲得に向けた営業活動
    • 研修の受講

 

訪問看護の仕事は「簡単に入職時からすぐできる」というわけにはいきません。

しかし、じっくりと身につけることができれば、看護師としてのスキルを存分に磨くことのできる仕事です。

当社では、訪問看護の仕事に興味のある看護師さんに向けて事業所見学を受け付けています。

この記事にあるような仕事内容の実際を見学していただけますので、ぜひお問合せください。

あなたからのご応募を、心からお待ちしております。

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