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訪問看護を受けられる人とは?訪問看護の対象者を詳しく解説します

訪問看護を受けられる人って、どんな人ですか?

訪問看護の対象者についてのイメージは、どのような方でしょうか。

高齢で寝たきりの方、重い病気を患っている方、医療機器の管理が必要な方…。

このようなイメージをお持ちの方も多いようです。

今回は、訪問看護を受けられる人とはどのような方なのか、詳しく解説していきます。

上記のようなイメージをお持ちの方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

お読みになった後には、訪問看護のイメージが変わっているかもしれません。

 

訪問看護を受けられる人とは?

 

皆様のお住まいの近くには、たくさんの病院やクリニックがあると思います。

その病院には、内科、外科、小児科、眼科、皮膚科、精神科と疾患や症状、年齢に合わせて分類がされています。

一方、訪問看護を含め在宅医療はというと、病院のような分類がされていません

さまざまな疾患の利用者さんを受け持ち、症状や状態だけでなくその方の療養環境に合わせた個別性の高い看護を提供しています。

では、実際にどのような方が訪問看護を利用されているのか、具体的な内容を解説します。

 

訪問看護は全ての年齢の利用者さんがいる

厚生労働省「在宅医療(その4)」29.11.15より引用

上記の表は、訪問看護を利用されている方の年齢を表したものです。

60歳以上の高齢者が半数以上を占めていますが、0歳から90歳以上まで全ての年齢の利用者さんがいることがわかります。

実際に、小児科疾患を抱える赤ちゃんの療育を支援することや、医療機器を必要とするお子さんの育児に不安を感じているお母さんの心身のフォローを行うことがあります。

また、難病や障害を抱える成人の方の看護やリハビリテーションを行うこともあります。

このように、主治医から交付された訪問看護指示書があれば、どの年齢の方も訪問看護を利用することができるのです。

 

訪問看護はさまざまな状態の利用者さんがいる

厚生労働省「在宅医療(その4)」29.11.15より引用

訪問看護では、さまざまな状態の利用者さんがいます。

上記の表からは、年齢が低い利用者さんは医療機器を使用している傾向が高いことがわかります。

また、指定難病やがんの末期などの疾患を抱える利用者さんは60歳〜90歳台に多くみられています。

がんの末期である疾患名がついていても、実際はまだ重い症状は見られず、状態の観察や療養上の相談のために訪問看護を利用している場合もあります。

指定難病の診断を受けていても、現状では概ねの日常生活が自立しており機能維持を目的としたリハビリテーションをメインに行っている利用者さんもいます。

このように、利用者さんの疾患の進行状況によっても看護の内容は異なります。

私たち訪問看護師は、年齢や疾患だけでなく、病状や体調、療養環境や介護状況によって訪問看護の利用頻度や訪問内容を検討しています。

 

訪問看護は元気な利用者さんもいる

 

訪問看護では、重い疾患や状態の利用者さんはもちろんのこと、買い物や通院など自身で行うことができるような元気な利用者さんもいます

もちろん主治医から交付される訪問看護指示書が必須であるため、医療機関に通院しており主疾患も診断されています。

例えば、現在の体調は整っているけれど、糖尿病の食事療法や運動療法の手助けが必要な利用者さんや、心不全の症状変化の早期発見が必要な利用者さんなど、自己管理を促進する支援も訪問看護の役割と言えます。

難病やがんを抱える利用者さんも、自立して動ける早期から関わることは重要なことです。

早期から関わることでいずれ病気が進行した際に、療養における希望を共有し、可能な限り実現することが出来ます。

また、理学療法士等のリハビリテーションを希望する場合にも、定期的に看護師によるモニタリングを行うことで体調面の不安も解消することが可能です。

このように、訪問看護は元気なうちから利用することで、状態が変わったときにもすぐに対応することができます。

特にマイナース制(担当制)を採用している当社では、体調変化や進行による症状の変化に対して早期に発見し対応することができるため、利用者さんにとって必ずお役に立てると自負しています。

 

まとめ

 

今回は、訪問看護を受けられる人について、詳しく解説しました。

訪問看護では、主治医から訪問看護指示書が交付された全ての年齢、疾患、状態の方を対象者としています。

体調が悪化してからよりも、状態が安定しているうちから訪問看護を利用することで、利用者さんやご家族と担当看護師の関係性を構築することが出来ます。

結果的に体調が悪化した際に的確な対応ができることや、希望に沿った在宅療養を継続することができることなどメリットが多くあります。

もし、訪問看護の利用についてお考えの方がいらっしゃいましたら、早めにご相談をいただければと思います。

お問い合わせフォームより、ご連絡お待ちしております。

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