新着情報

訪問看護は家族支援も重要!具体的な家族支援のコツとは?

訪問看護では、ご家族とどのように関わっていますか?

訪問看護では、利用者さんの居宅に看護師が伺い看護を提供しています。

在宅療養を行う上で、利用者さんの家族との関わりはとても重要です。

今回は、訪問看護での利用者さん家族との関わりについて詳しく解説します。

訪問看護での家族との関わりについて知りたいと考えている看護師さん、療法士さんはぜひ参考にしてください。

また、これから訪問看護で働いてみたいと考えている看護師さんや療法士さんも、今後の参考になると思いますのでぜひお読みください。

 

訪問看護は家族支援も重要!

訪問看護の利用者さんは、独居の方もいれば家族と同居している方もいます。

独居の場合でも、近隣に家族が住んでいることもありますが、遠方で暮らしている家族もいます。

利用者さんによって、家族の協力体制や介護力も様々です。

訪問看護では、それぞれの家族の状況に合わせて介入頻度や看護の内容を検討していく必要があります。

家族介護がメインとなる利用者さんの在宅療養では、家族が疲弊し破綻してしまうことで利用者さんの生活を維持することができなくなります。

そのため、訪問看護師は利用者さんだけでなくその家族も含め、看護を展開していく広い視点が必要となります。

訪問看護での家族支援のコツとは?

では、訪問看護での家族支援のコツはどのようなものがあるのでしょうか。

訪問看護での家族支援のコツは、以下の3つが挙げられます。

 

  • 家族の介護力を高める関わりをする
  • 家族を労い精神的なサポートをする
  • 家族の不安を軽減する関わりをする

 

上記3つを具体的に解説して行きます。

 

家族の介護力を高める関わりをする

在宅療養を行う利用者さんを支える家族は、初めての介護であることも少なくありません。

当然最初から介護力が高いと言える介護者は少なく、一つ一つ介護の方法を習得していく必要があります。

利用者さんの状態や家族の心身の状況に合わせて、体位変換やおむつ交換、保清などを看護師とともに行ってみます。

看護師はたくさんの患者さんや利用者さんに出会い、様々な技術を身につけているため完璧な介護方法をお伝えしがちです。

しかし、初めて介護を行う家族にとってはハードルの高い技術であると感じ、介護に対して不安になってしまう方もいます。

最初は極力簡単にできる方法や、最低限の介護に留めることで継続した介護を実現することができます。

家族の介護力を高めるためには、じっくりゆっくり焦らず関わることが重要です。

 

家族を労い精神的なサポートをする

訪問看護師と利用者さん家族の関わりでは、精神的なサポートも重要となってきます。

退院直後や介護が開始されたばかりの頃は、家族も「頑張らなくては!」と気持ちが張り詰めていることも多くあります。

しばらくは前向きに介護に取り組むことができることが多いのですが、数週間から数ヶ月すると介護者に疲れが出てきます。

特に睡眠時間や休息が十分に取れていない場合には、身体的疲労だけでなく精神的疲労も強く生じてしまうことがあります。

訪問看護師は、利用者さんの全身状態の観察に加え、介護をする家族の心身の状態も観察し労いの声をかけます。

家族の休息を確保するためのサービス調整が必要な場合もありますので、他職種との連携を図りレスパイトができるよう配慮します。

このように、在宅療養は長期化することが多いため介護者が健康に介護を継続できるよう支援していくことが大切です。

 

家族の不安を軽減する関わりをする

訪問看護では、家族の不安を軽減する関わりがとても大事なポイントです。

訪問看護師が関わるケースでは、利用者さんの病状が不安定であったり医療機器を使用する必要がある病状であることが多いです。

医療的な支援が必要な利用者さんの場合、介護する家族の抱える不安も大きいことが推察できます。

訪問看護師は、利用者さんだけでなく介護にあたる家族も安心して在宅療養ができるように支援します。

緊急での連絡が必要な状態や症状について具体的に説明し、看護師が滞在していない時間にも異常の早期発見ができるよう家族にお伝えします。

また、家族がどのようなことに不安を感じているのか十分に聴取し、対処法を一つ一つ丁寧に確認します。

24時間いつでも連絡できる訪問看護のサービスは、利用者さんや家族にとってとても心強いものです。

利用者さんの病状に合わせた緊急コールの目安を設けておくことで、家族の不安を軽減することにも繋がり訪問看護サービスをより有効に活用いただくことができます。

 

 

まとめ

今回は、訪問看護の家族支援について詳しく解説しました。

訪問看護における家族への支援について重要なポイントは以下の通りです。

 

  • 家族の介護力を高める関わりをする
  • 家族を労い精神的なサポートをする
  • 家族の不安を軽減する関わりをする

 

在宅療養を継続するためには、家族の存在は大きいものです。

しかし、介護にあたる家族にも生活があり、その生活の多くを犠牲にして介護を続けることは現実的ではありません。

私たち訪問看護師を含め社会資源を可能な限り活用し、家族の役割を破綻させずに介護を継続することができるか共に考えていく必要があります。

日本看護サービスでは、利用者さんだけでなく介護を行う家族の皆様にも寄り添うことができるよう訪問看護を提供しています。

実際の現場を見学してみたいと希望される看護師さんや療法士さんは、ぜひ一度ご連絡をいただけると幸いです。

関連記事